TSUKUCOMM-31
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祭などで、学生たちが歌ってくれたらいいな」とか、「集まってお酒を飲んだりしている時に、自然にみんなで歌い出すような愛唱歌になると、もっといいよね」とか…。稲垣:なるほど。川:クリス・ハートさんは、知り合いのボイストレーナーに紹介してもらいました。当時は、まだデビューも決っていない、その方の生徒さんだったのですが、歌ってもらうと、驚くほど歌がうまかったのでお願いしました。稲垣:あの曲は、前半と後半という大雑把な分け方をさせていただくと、その雰囲気が全く違うんですけれど、ずっとつながっているという雰囲気もあって。特に、オーケストラ版で、後にいくほど、雄大な景色が見えてくるような感じで、次第に勇壮な気持ちになってきますが、 “Imagine the future” から “We shall go together”へ移ろうとするときのティンパニの連打が、「この一瞬に賭ける」という雰囲気があって、とても好きです。川:2、3年前からですかね。式典の壇上なったクリス・ハートさんに歌っていただいて、大変大きな反響がありましたね。川:ものすごい反響でした。SNSやインターネット上で、「筑波大学の歌が格好いいぞ」「筑波大のこの歌は何だ?」というようなことがワーッと拡散しました。筑波大学のブランディングに関わって、最初の一歩の広まりを確信できた出来事でした。稲垣:クリス・ハートさんも、川さんがご紹介くださったそうですね。川:はい。ブランディングの話をしますと、一倉さんから、「筑波大学のブランディングをOBたちで手伝おう」と誘われ、クリエイティブな業界の第一線で働いている卒業生で、TSUKUBA BRANDING CREWSを結成しました。その活動の1つとして、メッセージソングを作ることになり、一倉さんから歌詞を受け取った後、「どういう情景で歌われるか」を一倉さんと話し合いながら作曲しました。一番多いのは、入学式、卒業式というような式典で、オーケストラをバックに歌うというシーンですよね。そして、「学園祭の後夜れた大学」を目指しています。開学当初から、学際性や国際性を重んじて、社会の中の問題を解決できるような人材を養成していこうというスローガンを持っていました。さらに最近は、先進性を重視して、「未来構想大学」というフレーズをよく使っています。常に社会の先導的役割を果たしていきたいということです。こういう姿勢であることを、学外の方にも理解していただくためには、筑波大学のブランディングが非常に重要な役割を果たしてきます。在学生の方や卒業生の方に、自分の在学している、あるいは、卒業した大学に対する誇りと愛着を持っていただくことにもつながりますしね。川:そうですよね。稲垣:メッセージソング「IMAGINE THE FUTURE.~未来を想え」は、本学のブランディングの大きな柱となっています。数々の有名キャッチコピーを生み出した人文学類OBのコピーライター、一倉宏さんの作詞に、川さんが素晴らしい曲を付けて下さいました。初公開になった、2011年度の入学式では、後に紅白歌手とTSUKUBA COMMUNICATIONS04

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