TSUKUCOMM-33
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 来たる11月6日の夜、雙峰祭のフィナーレ花火の前に「ゆめ花火」プロジェクトによる創作花火があがります。果物や笑顔などをモチーフとした優しい打ちあげ花火は、附属病院の小児病棟に入院中の子どもたちが描いた原画を元に製作するオリジナル作品。活動は今年で6年目を迎えます。 このプロジェクトを手がけるのは、学生グループ「つくばけやきっず」と「筑波大学花火研究会」です。医学群の1~3年生を中心に30名ほどが活動するつくばけやきっずは、資金調達と子どもたちとのデザイン作成、打ちあげ当日の子どもたちとの遊びや観覧への誘導を行います。花火業者と花火を製作し、打ちあげの手配を担当するのは筑波大学花火研究会です。プロジェクトでは、学外公募や本学社会貢献プロジェクトの助成のほか、筑波フューチャーファンディング(※)でつくばけやきっずへの協力を呼びかけています。 入院中の子どもたちには、感染症のリスクや気温変化などに対する繊細な配慮が必要です。屋外での観覧はもちろん、数百メートルの屋外移動もできません。昨年はバスで病棟から移動して、観覧用に準備した教室で窓ガラス越しに夜空を見つめました。 「当日は雨が降っていて、ぎりぎりまで打ちあげられるかどうかわかりませんでした。でもみんなの描いた絵が夜空で花火になると子どもや家族から歓声があがりました。窓いっぱいの夜空に広がる花火は迫力満点でした」と語るのは、つくばけやきっず代表の小林智美さん。小林さんは先輩から受け継いだ言葉を胸に活動を続けます。「病院には、それぞれのプロフェッショナルがいます。病気は医者、看護は看護師、病児保育のプロもいます。私たちは病院に関わる者としてはアマチュアですが、学生の私たちだからこそできること、それは外の世界のワクワクやドキドキを病棟の子どもたちに届けることだと思います。」 同じくメンバーの與那覇亜美さんは、活動に参加する前は、病気を抱えた幼い子と接するのが怖かったそうです。ところが、昨年の「ゆめ花火」の運営に携わって、その苦手意識は消えました。「病気を抱えていても子どもたちは楽しいと笑顔になります。ご家族は力強く明るいんです。一緒に花火を見て、教室が温かい雰囲気に包まれたとき、私が思い込みだけで壁を作っていたんだと気づきました」と語ってくれました。 「ゆめ花火」では、普段、まったく活動形態の異なる複数の団体がコラボレーションします。病棟の子どもたちの夢と一緒に、筑波大学生の夢ものせて、夜空に花ひらけ!病棟の子どもたちがわくわくしながら見上げる夜空「ゆめ花火」つくばけやきっず■体操部 (ラート)第12回世界ラート競技選手権大会 2位[男子個人総合] 2位 田村元延 (院3年) [男子跳躍部門] 優勝 田村元延 (院3年) 第12回全日本学生ラート選手権大会 2位[男子直転] 優勝 森本修多 (体育4) [女子個人総合] 2位 瓜兼汐里 (体育2) [女子直転] 2位 渡辺理沙 (体育3) [女子斜転] 2位 瓜兼汐里 (体育2) [女子跳躍] 優勝 瓜兼汐里 (体育2) ■ダンス部ART.M in富山[松本千代栄賞受賞] 天野絵美 (体育3) 作品「fruity」[審査員賞受賞] 中谷眞弓 (体育2) 作品「mirage」■サイクリング部全日本学生RCS第5戦・WANGANサイクルフェスティバル湾岸クリテリウム 女子優勝 梶原悠未 (体育1) ■硬式野球部第65回関東甲信越大学体育大会 準優勝■女子バレーボール部第35回東日本バレーボール大学選手権大会 準優勝■硬式テニス部平成28年度全日本学生テニス選手権大会[女子ダブルス] 準優勝 米原実令 (体育3)・森崎可南子 (体育2)ペア ■男子アイスホッケー部平成28年度関東国公立大学アイスホッケー大会 優勝 ■弓道部第65回関東甲信越体育大会[男子団体] 準優勝  [女子団体] 準優勝■オリエンテーリング部2016年度 日本学生オリエンテーリング選手権大会関東地区代表選手選考会 (ロングセレ)[新人クラス] 1位 MF 内山悠真 (芸術1)、2位 WF 増澤すず (比文1) 第5回アジアオリエンテーリング選手権大会[リレー競技] 3位 山岸夏希 (体育2) ※日本代表■なわとびWorld Rope Skipping Championships 2016[団体戦シングルロープチームフリースタイル部門] 優勝 藤田惇平 (理工1) ※日本代表チーム所属ちあげられるかどうかわかりませんでした。でもみんなの描いた絵が夜空で花火になると子どもや家族から歓声があがりました。窓いっぱいの夜空に広がる花火は迫力満点でした」と語るのは、つくばけやきっず代表の小林智美さん。小林さんは先輩から受け継いだ言葉を胸に活動を続けます。「病院医学群医学類5年小林 智美さん医学群看護学類4年與那覇 亜美さん(※)筑波フューチャーファンディング起業・社会活動を行う筑波大学の学生・教員・卒業生等に対しクラウドファンディングの仕組みを通じて活動資金を募る。また、ファンドレイジングを通じて、学生の事業構想力・発表力・論理力等を育成し、教育効果を図ることも併せて目的としている。主催は本学OBらが中心となって設立した一般社団法人筑波フューチャーファンディング。https://www.tff.or.jp/TSUKUBA COMMUNICATIONS13

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