TSUKUCOMM-33
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フジテレビが実施する高校生限定の脚本募集企画「ドラマ甲子園」で、筑波大学附属駒場高等学校3年生の佐藤孝樹さんの作品「変身」が見事、大賞を受賞しました。初めて書いた脚本での受賞。さらに、佐藤さん自身が監督・演出も手がけ、附属駒場高校(筑駒)をロケ地に、テレビドラマとして撮影が行われました。受賞作「変身」は、それまでの冴えない自分から抜け出そうと心機一転、ルックスを変えて高校デビューした男子が、恋愛や友情を経験しながら、本当に大切なのは見た目ではないことに気づいていく成長の物語です。男子校の筑駒に通う佐藤さん。女の子と接する機会は滅多にありません。妄想と願望をストーリーに込めたそうです。撮影には、夏休み中の校舎が使われました。女子はもちろん、制服姿も普段の筑駒では見られない光景です。偶然通りがかった筑駒生たちも興味津々の様子。そんな中、佐藤さんは、初めてとは思えない堂々とした監督ぶりで、入念にモニターをのぞき込んで演技をチェックします。シーンによっては、何度もやり直しをするこだわりようです。自分の脚本が、大勢のプロのドラマ製作スタッフと同世代の俳優たちによって、具体的に形作られていく緻密なプロセスとその高揚感を存分に楽しんでいるようでした。撮影快調!ドラマ甲子園大賞受賞作品「変身」、まもなくオンエア附属駒場高校3年 佐藤孝樹さんが初監督に挑戦高校3年生の夏といえば、普通は受験勉強の真っ最中ですが、「筑駒では、どの生徒も名物行事の文化祭に全力投球します。本格的な受験勉強はその後、高3の冬から始まるんです」とは副校長の濱本先生の弁。佐藤さんも例外ではありません。将来は、監督や演出など、何らかの形でメディア制作に関わる仕事に就きたいと考えていますが、当面の進路としては法学部が志望です。この撮影が終わったら、次の作品ではなく受験に向けて気持ちをリセットすると、きっぱりと言い切りました。今回撮影したドラマ「変身」は、10月19日(水)午後10時30分~11時30分、CS放送フジテレビTWOドラマ・アニメにて放映予定です。監督のイチオシは、ヒロインの妄想シーンだとか。自信がない、としきりに言いながらも、面白いはずだからぜひ見て欲しいと語る表情には大いに期待できそうです。写真提供:フジテレビTSUKUBA COMMUNICATIONS18

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