TSUKUCOMM-34
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11月12日、13日に、第40回秋季スポーツ・デーが開催されました。スポーツ・デーは、学生組織であるスポーツ・デー学生委員会が企画から準備・運営までを行い、春季と秋季の年2回、各2日間の日程で開催しているものです。屋内外で本学人文社会系と人文社会国際比較研究機構(ICR)が中心となり、「筑波大学人文社会系研究発信月間」として10月15日から12月10日の期間に、学会、講演会、ワークショップなど20以上のイベントを開催しました。11月5日には筑波大学東京キャンパス文京校舎にて、「逆境からイノベーションへ」をテーマにキックオフシンポジウムを開催しました。最初に蒲島郁夫氏(熊本県知事、元筑波大学教授、東京大学名誉教授)より、「逆境の中にこそ夢がある」というテーマで基調講演があり、続いて、児島明佳氏(日本学術振興会研究事業部研究事業課長(兼)研究倫理第40回秋季スポーツ・デー躍動する人文社会研究筑波大学人文社会系 研究発信月間 行われ、毎年多くの学生・教職員がスポーツを楽しむ、本学ならではの学内行事です。サッカーやバレーボール等の正式種目以外にも、体育会所属の団体が企画する「サークル企画」や、身体が不自由な方や体力に自信がない方でも楽しめる「アダプテッドスポーツ」、また、吹き矢等のユニークな体験ができる「学生委員会企画」も行われ、魅力的なイベントが盛りだくさんの2日間でした。秋晴れの空の下、延べ1万人以上の参加者が、さまざまな競技でさわやかな汗を流しました。推進室長)そしてICR機構長の辻中豊教授の講演が続きました。後半はパネルディスカッションを行い、逆境からイノベーションを起こすにはどうすべきかなど活発な議論が行われました。フロアーからも質問が止むことはなく、人材育成や社会貢献といった問題についても討論が行われました。「筑波大学人文社会系研究発信月間」は、社会的要請の高い人文社会系分野の研究成果を広く社会に伝えることを目的として、今後定期的に行ってまいります。「夢を生み出すレム睡眠の意義とメカニズムの解明」が評価林悠准教授が「つくば奨励賞」若手研究者部門を受賞国際統合睡眠医科学研究機構の林悠准教授が、「第26回つくば奨励賞」若手研究者部門を受賞しました。この賞は、茨城県内において顕著な研究成果を収め、今後の活躍が期待される40歳以下の研究者に贈られる賞です。11月22日につくば国際会議場で茨城県科学技術振興財団主催の授賞式典が開催され、江崎玲於奈賞、つくば賞があわせて表彰されたほか、受賞者らによる記念講演が行われました。受賞対象となった「夢を生み出すレム睡眠の意義とメカニズムの解明」に関する研究では、レム睡眠とノンレム睡眠の切り替えを司る脳部位および神経細胞を特定し、この部位の働きを操作できる遺伝子改変マウスを作製しました。このマウスを用いた実験で、レム睡眠が学習や記憶形成に関与するデルタ波の発生を促進することを明らかにしました。またアルツハイマー型認知症やパーキンソン病などの神経変性疾患、および自閉症等の発達障害においてレム睡眠の異常が認められることから、こうした疾患におけるレム睡眠の異常とその他の症状との関連を検討することで、発症のメカニズムの理解や治療法の開発につながると期待されています。茨城県科学技術振興財団理事江崎玲於奈氏(左)、林悠准教授(中央)、つくば市長 五十嵐立青氏(右)TSUKUCOMM Vol.3419

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