TSUKUCOMM-35
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 理系の魅力を発見し、進路に対する不安を吹き飛ばそうと、女子中高生や保護者、中学高校の教員向けの春季リケジョサイエンスカフェ「思い描こう、語り合おう、体験しよう、未来を!―悩めるリケジョと家族のために―」を2月18日に本学で行いました。茨城、東京ほか新潟や福井などから、生徒33人、保護者・教員20人が参加しました。 女子中高生向けプログラムとして、市内研究所の見学・体験と女性研究者を囲んだ座談会を行いました。また、保護者・教員向けプログラムとして、リケジョを取り巻く状況、理系進路選択の目的や意義などに関する講演会・情報交換会を実施しました。参加した女子中高生からは、「実際に体験できたのは貴重な経験だった」、「理系に進む不安が減った」、「同世代の学生が熱心でよい刺激を受けた」など前向きな感想が多く寄せられました。 今後も8月上旬に2泊3日の夏季リケジョサイエンス合宿、2月中旬に春季リケジョサイエンスカフェを予定しています。随時、ダイバーシティ部門HPでお知らせします。 熊本地震で全壊したアトリエのがれきの下から運び出された、熊本県御船町出身の洋画家、故・田中憲一氏の作品の保全プロジェクトが、芸術系・松井敏也准教授のもとで行われています。 被災した作品には、すでに雨の影響でカビも発生しており、現地で燻蒸などの応急処置をした後、本学に運ばれました。このプロジェクトでは修復完了までの間、さらなる劣化を食い止めるために油彩の表面を和紙で保護し、裏面のカビを刷毛などで丁寧に除去するといった保全を行っています。 このプロジェクトの資金は、田中憲一氏を敬愛する地元有志がクラウドファンディングで集めました。博士後期課程2年のアナ・ロメロさんを中心に芸術系の学生のほか、近隣のボランティアの方々とともに、多くの人々の思いを受けて取り組んでいます。21点に及ぶ作品の修復には3~5年ほどかかると見込まれています。社会貢献社会貢献エンパワースタジオでVR体験繊細で慎重な作業がつづきます研究者別のラウンドテーブルカフェ理系を目指す女子を応援春季リケジョサイエンスカフェ開催熊本地震で被災した絵画の修復作業が進行中TSUKU COMM 23

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