今年1月に「グローバルスポーツイノベーション棟(GSI棟)」が完成しました。 GSI棟は、国内外の大学・関連組織・企業との大型プロジェクト(連携事業)を円滑、かつ効果的に推進し、我が国随一の体育・スポーツ分野の国際連携拠点となることを目的として新設されました。運動生理、バイオメカニクス、脳機能解析など運動時のパフォーマンスを測定する最新の装置が導入され、国内外の企業や研究機関との共同研究のほか、通常の授業でも、学生が最先端の設備を使って学んでいます。 また同棟では、大学院人間総合科学研究科体育学専攻の英語によるプログラムとして「スポーツ・オリンピック学学位プログラム」を実施し、国際スポーツ界のリーダーを目指す学生を世界各国から受け入れています。グローバルスポーツイノベーション棟体育・スポーツ分野の国際連携拠点始動 人文社会系の土井裕人助教が、「イノベーションを共創する市民参画型研究の普及啓発」の功績を認められ、平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(理解増進部門)を、国立研究開発法人産業技術総合研究所の江渡浩一郎主任研究員と共同で受賞しました。土井助教は、江渡氏が立ち上げた、プロの研究者と“野生”の研究者が自分の研究成果を共に発表・共有できる場としての「ニコニコ学会β」の活動に(期間半ばから)参加し、その発展に寄与した功績が認められたものです。ニコニコ学会βは5年間の活動期間中、9回のシンポジウムを開催し、延べ数百人が登壇して行ったプレゼンテーションを、ネット中継を通じて多くの人が共有しました。 そのほか今年度の同賞では、若手科学者賞として、数理物質系の伊藤良一准教授(「グラフェンの多孔質化による高効率エネルギー利用達成の研究」)、国際統合睡眠医科学研究機構の林悠准教授(「レム睡眠の意義とメカニズムに関する研究」)、数理物質系の都甲薫助教(「絶縁基板上Ⅳ族半導体薄膜の結晶成長とデバイス応用の研究」)が受賞しました。平成29年度 文部科学大臣表彰科学技術賞受賞研究・教育受賞・表彰モーションキャプチャーを付けた学生がフォースプレートと呼ばれる測定板の上でジャンプすると、リアルタイムで3次元データが表示、分析レポートが生成される保健体育科(体力づくり運動)指導法の授業の様子授賞式会場にて。土井裕人 助教(左)と江渡浩一郎氏年齢、国籍、キャリアの異なる学生がともに英語で学ぶ18 TSUKU COMM
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