TSUKUCOMM-38
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■本番で実力を発揮! 附属桐が丘特別支援学校(桐が丘)の学校祭「桐が丘祭」の最初のイベント、小学部の学習発表会。1・2年生、3・4年生、5・6年生のグループが、それぞれ取り組んできた学習活動の成果を発表します。会場の体育館は、教職員や保護者、中・高等部の生徒たち、そして近所に住む人々などでいっぱいです。緊張感の中、幕が上がり、ライトがあたると発表の始まりです。 舞台上では全ての児童が主役になって発表します。先生たちも助けてあげることはできません。でも心配無用。練習の時はおぼつかなかった子も、本番では堂々とした発表ぶりです。これが桐が丘の底力。いつも思い描いている「自分たちはこうありたい」という姿を存分に見せてくれます。 今年は、1・2年生は、グローバル教育を先取りし、様々な言語でコミュニケーションを試みる「いろいろな人と話してみよう!」、3・4年生は、オリンピック・パラリンピック教育を意識して課題解決に挑んだ「作っちゃおう ぼくたちのスポーツ!」、5・6年生は、この冬から始まる新しい校舎の建設を控えて、学校の歩みを振り返る「桐が丘の過去・未来」と題した発表が行われました。いずれも自分たちで選んだテーマで、総合的な学習の時間などを使って準備を進めてきました。■先輩の姿を追って 中でも、5・6年生の発表はユニークです。「KBSニュース」というニュースショー形式は平成15年から続く独特のスタイル。テーマに沿って、教職員や中・高等部の生徒たちへの取材や調査を計画・実施し、その結果を映像も交えて紹介します。キャスターやレポーターになりきって、服装や言葉遣いも大人顔負けのかっこよさです。 毎年恒例の発表スタイルだからこそ、下の学年の子どもたちにとっては憧れの姿、次は自分の番だという心構えになり、上の学年の生徒たちにとっては自分の経験からアドバイスをする機会になります。小学部のうちから、他学年だけでなく中・高等部の生徒とも交流し、身近な目標を持つことができるのは、普通校にはない特長です。 インクルーシブ教育や共生社会がうたわれ、障害があってもなるべく普通校に通う方が良いようにも思えます。しかし健常者の中ではどうしてもお客さん扱いされてしまったり、体育などではみんなと同じことができない場面も多いのが現実。桐が丘では、みんなが不自由を抱えな筑波大学附属桐が丘特別支援学校「桐が丘祭:小学部 学習発表会」本学には11の附属学校があり、それぞれの分野でわが国の教育をリードしています。各学校のユニークな先生や授業、行事などの活動を紹介します。自分を思いっきり 附属学校めぐり10 TSUKU COMM

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