TSUKUCOMM-38
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●Japan-Expertプログラムに秋入学 2017年10月に、Japan-Expert(学士)学位プログラムのアグロノミスト養成コースに入学しました。日本で働きたい、日本に関わる仕事をしたいという留学生が対象で、同期生は私の他に7人です。このコースでは、まず日本語を集中的に学び、その後は一般の学生と一緒に専門科目を履修します。 半年間は、1限から4限まで日本語や日本文化に関わる授業を受けています。宿題に出されたA4サイズの用紙に、びっしり書かれた日本語を理解するのに、はじめは10時間かかりましたが、1ヶ月後には1時間くらいで読めるようになりました。 4月からは、生命環境系の納口るり子先生の元で農学に関する専門科目を学びます。納口先生は、ウズベキスタンに視察などで訪れる日本人の農業関係者からも、農業経営学分野の研究者からも、とても有名な方だと伺っていたので、そのような先生に学べるのはとてもうれしく思います。●間違えて借りたDVDで日本語学習へ 私はウズベキスタンの首都タシケントの出身です。タシケントは物価も安くて生活しやすい町です。公用語はウズベク語ですが、1991年に独立するまではソ連の統治下にあったので、ほとんどの人はロシア語ができます。 私の国でも日本のアニメはとても人気があります。中学3年の夏休みに、アニメ「NARUTO―ナルト」のDVDを借りました。ロシア語吹き替えのつもりが、日本語版を借りてしまって、再生してがっかり。明日にでも借りなおそうと思いながら、見ていたら、語感や口調がアニメにぴったりで、だんだん面白くなってきました。 たったこれだけの出来事が日本と私を結びつけました。翌日DVDを返しに行く代わりに、ウズベキスタン日本センターに行きました。ここでは、ウズベキスタン人に向けた日本語講座を開いていましたので、私はすぐに短期講座にエントリーしました。 さらに高校に進学してからの3年間は、放課後に週3回の日本語講座を受講しました。その後1年は日本語初級クラスで教えながら中上級クラスに通い、そこで成績優秀者になったことで、ご褒美に日本旅行に行けることになったのです。初めて日本に滞在して、ますますこの国が好きになりました。出会う人はみんな親切だし、知らない人に対しても礼儀正しいと思いました。●大学進学、そしてグローバルヴィレッジの シェアハウス生活 高校を卒業して、私はなんとしても日本で学びたいと思って、タシケントで開催された日本留学フェアに参加しました。日本の様々な大学から留学生が体験を紹介する中、筑波大の先輩14 TSUKU COMMウズベキスタン共和国タシケントにあるバラク・ハーン・メドレセ。16世紀に神学校として建てられた国際ビジネスセンター(右)。6Fにウズベキスタン日本センターがある夢はアグリビジネスで起業することHeland本学には、100を超える国から、約3千人の留学生が訪れています。このコーナーでは、本学の留学生から、出身国の自慢の場所や風景、食べ物など、多岐にわたって紹介していただきます。

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