TSUKUCOMM-38
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 11月4日、学園祭「雙峰祭」において、「筑波大学高大連携シンポジウム2017」を開催しました。 本学では出前講義や模擬授業、公開講座など様々な形で高大連携活動を行っています。その一つに、都市計画を専攻する学生と指導教員、茨城県内などの高校生が協働して地域社会の課題に対して客観的・数理的アプローチで解決法を探るプロジェクトがあります。本シンポジウムは、この活動の総括としてその年の成果を発表するものです。 2009年の開始以降、9回目となる今年は「若い力で復興・創生を担う」をテーマに、高校生がグループごとに、自分たちの住む地域の課題を見つけ、データ収集や分析、解決策の提案などに取り組みました。本学学生は各グループにファシリテーターとして参加し、作業やプレゼンテーションの進行をサポートしました。同じ課題にともに取り組む中で、高校生は研究プロセス、大学生はファシリテーションスキルをそれぞれ実践的に学ぶことができる点が、本プロジェクトの大きな特徴です。 シンポジウムには、茨城県内の日立北高校、竜ケ崎第一高校、水海道第一高校、水海道第二高校、石下紫峰高校、さらには北海道の津別高校から、総勢70人の発表者と、大学関係者や雙峰祭に訪れた一般の方々など、合わせて200人が参加しました。中でも常総市内3校の生徒は水害復興、また津別高校の生徒は過疎脱却という、現実に直面する地域課題について、神達岳志常総市長、佐藤多一津別町長が見守る中、若い視点から解決策を提案しました。本学人間総合科学研究科世界遺産専攻および生命環境科学研究科が、個人の篤志家からの寄附により設置しているもので、大学院生を対象に、平成26年度から5年間にわたり開講しています。自然と文化にまたがる学際的な知識と、国際的な経験をもとに、自然保護に関する様々な機関で活躍する人材の育成を目指しています。自然保護寄附講座トヨタ自動車相談役、豊田中央研究所代表取締役会長の加藤光久氏に、基調講演と総括をいただきました教育「若い力で復興・創生を担う」筑波大学高大連携シンポジウム2017アクティブラーニングの成果を発表TSUKU COMM 21

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