TSUKUCOMM-40
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■国際的な視野を育てる インターネットを通じて交流してきた韓国の友人たちと、初めて直接会う日。顔見知りではあるけれど、いつもパソコン画面の向こう側にいた相手がリアルに目の前に現れるというのは、やっぱりなんだか不思議な感じなのでしょう。やや落ち着かない雰囲気の中、調印式の会場にソウル聾学校の教員・生徒たちが到着すると、中学部の教員と生徒たちは大きな拍手で迎えました。 今回締結する国際交流協定は、本学附属聴覚特別支援学校とソウル聾学校との間で3年前から続けてきた生徒間の交流活動を、5年間延長するためのものです。日韓を代表する特別支援学校が、それぞれ培ってきた教育の専門知識やノウハウを共有することには大きな意義があります。また、両校とも国際的な視野を育む教育に力を入れており、今後、各国の特別支援学校と幅広く連携を築いていくための、足がかりにもなるものです。■心づくしの交流 両校の校長挨拶と調印のセレモニー、そして学校紹介、生徒代表の挨拶と、式は粛々と進んでいきます。その内容はどれも、互いの生徒たちに向けた歓迎と期待のメッセージ。スクリーンには日本語と韓国語での表示のほか、手話と音声での逐次通訳も行われます。互いの学校への敬意や、障害の程度の異なる生徒たちに対する配慮というだけでなく、この交流協定を、真に役立つものにしようという思いが伝わってきます。 調印式のあと、韓国の生徒たちによるパフォーマンスが披露されました。コミカルな動きでリングをつないだりはずしたりするマジック、テコンドーの型をモチーフにした演技、それにダンスや歌、一生懸命に表現してくれました。筑波大学には11の附属学校があり、それぞれの分野でわが国の教育をリードしています。各学校のユニークな先生や授業、行事などの活動を紹介します。互いをわかり合うことから 附属学校めぐり筑波大学附属聴覚特別支援学校

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