TSUKUCOMM-40
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大西洋大大西西洋洋大平洋大大平洋平洋洋Federative Republic of Brazilブラジル連邦共和国●ブラジリア●サンパウロ●クリチバアイウルグアイアルゼンチンベネズエラアアアコロンビアムムスリナムムムムガイアナランランスランスランスフランラン領ギアナフフランンンスランラランラスス領領ギアアナフラボリビアペルータートしたばかりの芸術学部は、教育省の認可が間に合わず、十分に支援されませんでした。その不満から、教職員や学生が度々ストライキを起こし、1年半の間に2度も、数ヶ月間に渡って授業がないという状態。奨学金もストップされてしまい、アルバイトをしようと思っても、いつストが終わるかわからず、それもままなりません。困っていたところ、母が文部科学省の実施する国費留学で日本へ進学してはどうかと情報を集めてくれました。そこで芸術分野で留学申請をしたのですが、授業がなかったわけですから当然、合格できませんでした。それでもいったん決めた日本行きを諦められず、芸術よりも募集の多い分野に転向しようと考えました。その頃、私はアメリカのドラマシリーズに影響を受けて、心理学に興味を持っていたので、同じクリチバにある私立大学で1年間学び、今度は心理学で応募して合格でき、ようやく日本への道が拓けました。その年の学部進学を対象とした国費留学は21歳という年齢制限があり、ギリギリのチャンスでした。留学初年度は準備期間として、大阪大で日本語と日本文化を学びました。秋口から年明けにかけて次年度からの進学先を決めるための準備が始まります。大阪大での成績や態度、学問への関心や興味などを元に、担当教員と相談しながら、国立大学から7校を選び、文科省へ願書を提出しました。都会には暮らしたくないと思っていましたので、筑波大が受験先に決まったときは、ほっとしました。筑波大の心理学分野は対象領域が広く、優れた先生がたくさんいらっしゃるので、私の求める勉強ができると思いました。●留学生支援をソーシャルビジネスに筑波大入学後、留学生ならではのさまざまな壁を越えてきたことや、日本語ができるため他の留学生をサポートする機会が多かったことから、異文化適応に関する社会心理学に関心が向いていきました。卒業研究は、実際に、筑波大の留学生が大学での生活に適応するために、既存の異文化適応学習モデルが有効かどうかを検証しようと取り組んでいます。卒業後は大学院への進学を考えています。大学ごとの支援システムの違いや、留学生として過ごし、考えたことが、私の中で具体的なアイデアになりそうですが、それにはもう少し勉強が必要です。そして将来、大学の留学生支援システムをビジネスとして提供したいと思っています。筑波大は私にとって、子どもの頃にイメージしていた大学そのもの。いろいろな人や学問が一つのキャンパスに集まっています。でもその分、留学生には、手続きがわかりにくかったり、情報が一元化されていなかったりと不便を感じる場面もたくさんあります。世界中からつくばを目指して来る人たちのために、改善できることを見つけ、本気でそれに取り組んでいきたいです。1912年に建てられたパラナ連邦大学の外観数年前に真っ白に塗り替えられましたPhoto © Agencia Paraná Turismo旧市街地にあるオルデン広場は「馬の水のみ場」が目印この辺りにはポルトガル植民地下時代の建物が残っていますPhoto © Agencia Paraná Turismo11月15日通りに面したHSBC銀行ビルは、毎年クリスマスに「ナタウ HSBC」というクリスマスショーが行われますPhoto © Agencia Paraná Turismoロッシン・アンジェリカさん人間学群心理学類4年所  属

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