TSUKUCOMM-40
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17 スイス・ローザンヌにおいて、スイスオリンピック協会、本学、茨城県、つくば市の4者による2020年東京オリンピックに向けたスイスオリンピック選手団の事前キャンプに関する基本合意書が締結されました。 スイスオリンピック協会は、この合意書に基づき、本学のトレーニング施設や専門性の高いフィジカルケアを活用し、柔道、陸上競技、体操競技チームのキャンプ実施を決定しました。今後、他の競技についての検討と、スケジュールや経費等の調整をしていきます。 また同日、永田恭介学長らはローザンヌにある国際オリンピック委員会(IOC)本部にて、IOC会長のトーマス・バッハ氏を表敬訪問し、オリンピック・ムーブメントやアンチ・ドーピングについて意見交換しました。バッハ氏には、2016年10月に本学から筑波大学名誉博士号を授与しています。 6月14日から7月15日に開催される、サッカーの世界大会、2018 FIFAワールドカップ ロシア大会の審判団に、人間総合科学研究科(3年制博士課程)大学体育スポーツ高度化共同専攻2年の山内宏志さんと、体育専門学群卒業生の佐藤隆治さんが、それぞれ副審、主審として選ばれました。 ワールドカップの審判員は主審35人、副審62人、ビデオ・アシスタント・レフェリー13人を含め110人で、日本からは山内さんら3人が選出されています。 山内さんは、本学で学びながら国際基督教大学では教養学部の講師として勤務、またプロフェッショナルレフェリーとしてJリーグや国際試合で審判をしています。 審判もトレーニングは欠かせません。仕事と研究に加えて、コンディションの維持と向上のための時間を確保することには苦労していますが、「教育者でありながら、学習者・研究者・実践者であることは、広い視野を得ながら、創造的かつ現実的でいられるので非常に有意義」と、職業人と学生を両立していることに魅力を感じています。 今回のワールドカップについて、山内さんは、「どの試合を担当できるかはまだ分かりませんが、身体的にも精神的にも最善の準備をしたいと思います。選手が最高のプレーをできるよう、日本の審判団の一員としてベストを尽くします」と抱負を述べました。社会貢献スイスオリンピック協会と事前キャンプ基本合意書を締結学生の活躍人間総合科学研究科の山内宏志さんが、2018 FIFAワールドカップ ロシア大会 審判団に選出基本合意書締結式にて。左からつくば市 五十嵐市長、本学 永田学長、スイスオリンピック協会 ラルフ・シュトックリー東京2020ディレクター、茨城県 大井川知事IOC トーマス・バッハ会長(左)山内宏志さん(左)と佐藤隆治さん(右)「夢の舞台に、副審として参加できることを誇らしく思っています。筑波大OBの佐藤隆治さんと一緒というのも喜ばしいです」

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