TSUKUCOMM-40
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20社会貢献筑波大学科学技術週間 キッズ・ユニバーシティ 4月21日(土)、毎年恒例の科学技術週間のイベント「筑波大学 キッズ・ユニバーシティ」を開催しました。「一日筑波大生になって科学の面白さや大学の魅力を体験してもらう」ために企画された、特別授業、体験教室、工作教室、観察ツアーなどが盛りだくさん。7回目になる今年は天候にも恵まれ、親子連れなど550名あまりが訪れました。特別授業 キッズ・ユニバーシティの目玉は、階段教室での大学教員による特別授業です。●富士山vs筑波山 どっちが好き? 山のカタチを科学する 生命環境系の池田敦准教授の専門は氷河の地形で、富士山頂の凍土も研究しています。授業では、富士山と筑波山のカタチはなぜあんなに違うのかを、コンニャクを使った実験映像も交えて話しました。ただ、受講者は、富士山の噴火の可能性の方に、より関心があるようでした。●AIって? AI(人工知能)は本当に将来、人間の仕事を奪ってしまうのでしょうか。その心配は、システム情報系の鈴木健嗣教授の授業で消えたはずです。AIにできることと人間にしかできないことを例示しながら、AIへの期待と限界を語りました。特に、AIは人間のウソ笑いを、表情のわずかな特徴から正確に見抜けるという話には、みんなびっくりでした。体験教室●昆虫ハカセと行く〈春のむしムシ探検隊〉 人気プログラムの一つ「昆虫ハカセと行く〈春のむしムシ探検隊〉」。生命環境系助教の横井智之隊長と水生昆虫やクモ好きの学生隊員に率いられて、大学構内の昆虫観察をしました。●筑波大学地底探検ツアー  春日エリアを除く筑波大学構内のすべての建物をつなぐ全長約14kmの巨大な地下共同溝。大学関係者でさえ、足を踏み入れた人はまれです。事前登録はすぐに満員となり、延べ92名の参加者は、この地下通路を巡る貴重な体験を楽しみました。●タッチプールで海の生き物にさわって、 生き物を学ぼう! 今年も下田臨海実験センターから、海の生き物がやってきました。特設プールには小型のドチザメ、イセエビ、ヒトデ、ヤドカリ、ナマコ、ウニなどが放され、自由にタッチできます。顕微鏡を使って、肉眼では見えにくい小さな生物も観察しました。みどり散歩 世界のみんなで植物の大切さを考えるための「国際植物の日(5月18日)」を記念したイベントが世界各地で開催されます。その一環として、生命環境系の上條隆志教授が案内する「構内植物ガイドツアー〈みどり散歩〉」などが、キッズ・ユニバーシティにあわせて実施されました。今年の注目は水生昆虫でした大きなナマコだってへっちゃらAIなんて、もう怖くない!池田先生に鋭い質問をするキッズ

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