TSUKUCOMM-40
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株式会社ぐるなび 取締役 執行役員管理本部 法務コンプライアンス室長ダイバーシティ推進室長垣内美都里氏ダイバーシティをライフワークにダイバーシティの重要性は誰もが認めるところですが、女性活躍など、その捉え方はごく一部にとどまっているのも事実です。垣内美都里さんは、日本の食文化を海外に発信するという視点から、真に多様性を理解する人材の育成を進めています。食の情報発信をする企業にとって、ダイバーシティにはどのような意義があるのでしょうか。飲食店の情報サイトは、海外からの観光客などにも利用していただくものです。和食は世界遺産にもなっていますし、日本には世界中の料理が集まっていて、しかもそれぞれのレベルが高い。それほど素晴らしい日本の食文化なのに、世界に向けての発信はいまひとつだと感じます。それには、外国語対応だけでなく、文化や習慣の違いなども理解した上で、日本の良さをアピールすることが大切です。ネット検索も、方法や目的が多様化していて、求められる情報の種類や見せ方にも工夫を凝らさなくてはなりません。ですから、外国人や老若男女、さまざまな人の視点を取り入れる、つまりダイバーシティを広げることが、より良いサービスの提供につながります。少子高齢化で国内市場が縮小しても、そうして食を楽しむ目的で日本を訪れる人が増えれば、日本の食文化の継承はもとより、経済成長ももたらします。

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