TSUKUCOMM-41
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20医学医療系の高橋智教授とJAXA(宇宙航空研究開発機構)との共同研究チームが、国際宇宙ステーション(ISS)を活用した顕著な研究成果に対して与えられる「ISS Award for Compelling Results」を受賞しました。これは、NASAなど宇宙開発研究を推進する機関が主催し、米国で毎年開催されるイベント「ISS R&D Conference」において選出される賞です。今回、高橋教授らが受賞した研究成果は、「マウスの筋肉への重力影響に関するトランスクリプトーム分析」です。日本実験棟「きぼう」において、微小重力および人工重力(1G)環境下でのマウスの長期飼育に世界で初めて成功し、重力が動物の骨や筋肉の量に与える影響を、遺伝子レベルで明らかにしたことが評価されました。これらのデータは、動物の身体の形を決める重要な要素となるものと考えられ、生物学・生理学の発展にも貢献することが期待されます。2018 ISS Award for Compelling Results:「きぼう」での研究成果受賞・表彰高橋智教授(右から2番目)システム情報系の山際伸一准教授が代表を務める本学発ベンチャー、ストリームテクノロジ株式会社と九州工業大学は、「大学発ベンチャー表彰2018」(科学技術振興機構、新エネルギー・産業技術総合開発機構主催)において、「科学技術振興機構理事長賞」を受賞しました。この賞は、大学等における研究開発成果を用いた起業および起業後の挑戦的な取り組みや、今後の活躍が期待される優れた大学発ベンチャーとともに、特にその成長に寄与した大学や企業などに与えられます。山際准教授は九州工業大学との共同研究を通じて超高速データ圧縮という技術を開発し、市場に展開しています。この独自技術が高く評価され、今回の受賞となりました。この技術は、大規模なデータを扱うMRIやCTなどの医療画像診断機器から身近なパソコンやスマートフォンまで、あらゆる電子機器に搭載し、システムのコンパクト化、高速化、低電力化に加え、災害対策や新しいエンターテインメント機器の開発など、多岐に渡る分野での貢献が期待されています。科学技術振興機構理事長賞:大学発ベンチャー表彰2018受賞・表彰山際伸一准教授(中央)10月1日、天久保池南側の本学敷地内に、「筑波大学ショッピングプラザ」がオープンしました。ここには、茨城県を中心に関東圏で展開するスーパーマーケット「カスミ」と、本学が協定を結んでいる、ブラジル連邦共和国のサンタ・クルス病院の理事長が所有する農園で収穫したコーヒーを販売している「サザコーヒー」が出店します。このショッピングプラザにより、学生や教職員の福利厚生、利便性の向上が図られます。もちろんどなたでも利用できます。「筑波大学ショッピングプラザ」オープンその他

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