TSUKUCOMM-42
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大西洋大平洋ブラジルパラグアイウルグアイチリボリビアペルー●ブエノスアイレス●●アドログエアコンカグア●ロス・グラシアス国立公園●イグアス国立公園ArgentineRepublicアルゼンチン共和国やコンサートホール、博物館、スタイリッシュなカフェ、レストランなど、文化施設や観光名所がたくさんあります。ブエノスアイレスはタンゴ発祥の地で、国際大会が開催されるときには、日本からも多くのダンサーが訪れます。音楽的には少し前までは古臭いと言われていましたが、最近ではテクノやロックと融合したエレクトロニックタンゴが若い世代からの共感を得ていて、特に「Bajofondo」というバンドが人気です。タンゴと並んで、アルゼンチンを代表する文化といえば、やはりサッカーでしょう。世界的に有名なディエゴ・マラドーナも所属していたクラブ、ボカ・ジュニアーズのホームスタジアム「ラ・ボンボネーラ」はブエノスアイレスの名所の一つです。他のスポーツも盛んで、前回のラグビーワールドカップではベスト4、女性柔道家のパウラ・パレトはリオデジャネイロオリンピックで金メダルに輝いています。現役の医師でもあるパレトは国民的なヒロインです。●シェアするマテ茶アルゼンチンは世界でも有数の牛肉消費国です。最近、日本とアルゼンチンは生鮮牛肉の相互輸出を解禁したので、スーパーでアルゼンチンの肉が買えるようになるでしょう。帰国しても和牛が手に入るのは楽しみです。日曜日になると、家族や友人とのんびりと庭でくつろぎながら、ワインと一緒にアルゼンチン流バーベキュー「アサード」を楽しむ光景が、あちこちで見られます。薪と炭で牛肉、ソーセージ、豚肉、鶏肉、ホルモンをじっくり焼くのが特徴。そして、食事の後は、アルゼンチンの伝統的な飲み物「マテ茶」が振る舞われます。お茶と言っても日本茶や紅茶とは全く違います。苦味が強く、「おいしい」と言って飲んだ日本の友人は半数くらいです。専用の茶器に入れて、金属製のストローで飲みます。この入れ物を「マテ」と言うのが名前の由来です。テレビを見ながら、ミーティングをしながら、スポーツ観戦しながらなど、マテ茶をそこにいる人とシェアするのがアルゼンチンの流儀です。●専門性と自分自身の理解を深める筑波大で新しい学問を知り、研究者としての基礎的なテクニックを身につけることができました。また、研究面の進歩だけでなく、先進国の強みや良さを実感し、自国を客観的に見られたのは、これからの人生のために良い経験になりました。修了後は、ブエノスアイレスで博士課程に進み、研究を続けます。そしてチャンスがあれば、今度はイギリスかスペインに渡りたいと思っています。より高度な専門性を身につける上では、使い慣れた言語の方が学びやすいからです。そして、父のルーツのあるアジアの次は、母のルーツであるヨーロッパを知り、新たな視点からより深く自分自身とアルゼンチンを理解したいと思っています。ブエノスアイレス近郊の観光名所のひとつ、デルタ地帯、パラナタンゴ発祥の地、ブエノスアイレス 写真:久野真一/JICAパタゴニアにあるペリト・モレノ氷河ウエハラ・ファン・マルティンさん人間総合科学研究科(博士前期課程)感性認知脳科学専攻2年所  属

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