TSUKUCOMM-42
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17長野県上田市にある、本学山岳科学センター菅平高原実験所の敷地に建つ木造平屋建造物「大明神寮」が、2018年3月27日付けで、登録有形文化財として登録され、その記念式典が10月16日に開催されました。登録有形文化財(建造物)とは、文化財としての社会的評価を受ける前に失われかねない建造物に対する保存措置を講じるための制度です。2018年10月1日時点で東京タワーなど、11,762件が認定されています。大明神寮は、本学の前身である東京教育大学の理学部附属菅平高原生物実験所の宿舎として、1965年10月に建てられました。今回評価されたのは、「高原の緩斜面に建つ。木造平屋建で北側に廊下を通し、東に4室、西に食堂や風呂などを配す。南面に出窓を設けて二重窓として採光と断熱を図るなど、寒冷な気候に対処するための特異な特徴を備えた大学宿舎」(文化庁文化審議会答申より)ということで、周囲の環境に溶け込んだ佇まいの価値が認められました。以前から、職員や近隣住民ボランティアにより、毎年、外壁に柿渋を塗るなどの保全策がとられており、近年は、自然観察会などの社会貢献活動の拠点として、大切に使用されています。11月2日~4日にかけて、第44回筑波大学学園祭「雙峰祭」が開催され、延べ33,000人が来場しました。総合大学ならではの幅広い分野を網羅した学術展示、芸術を専攻する学生による制作展示、大迫力のステージパフォーマンス、個性的な模擬店など、350以上の企画が筑波キャンパスを彩りました。最終日には、本学附属病院に入院中の子供たちが描いた絵をイメージした創作花火が夜空を飾り、3日間のイベントを締めくくりました。その他筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所「大明神寮」登録有形文化財に登録イベント筑波大学学園祭「雙峰祭」写真:筑波大学新聞提供(上、右下)

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