TSUKUCOMM-44
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筑波大学は、性別、国籍、文化の違い、年齢、障害の有無にかかわらず、人の可能性と多様性を尊重し、一人ひとりの個性とその能力が発揮できる共生キャンパスの実現を目指しています。可能性をひらく19 筑波大学ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター(以下、DACセンター)では、長年に渡って、性別に関わらず誰もが安心して過ごせる環境づくりに注力してきました。それは、いわゆる「男女平等」だけではありません。特に、近年注目を集めているLGBT等※1に代表される様々なセクシュアル・マイノリティに対して、全国の大学に先駆けて取り組みを進めています。例えば、全学的な基本理念とガイドラインを国内の大学で初めて策定し、インターネット上で公表しています※2。大学での健康診断や体育の授業、宿舎での配慮等について、DACセンターの相談員が当事者の学生と一緒に考えながら、個別の状況に応じた対応を検討しています。こういった試みは、全国的にも高い評価を受けています。 「性別」に関わらず誰もが自分の「価値」を発揮できるよう、さらに活動を推進します。※1Lesbian、Gay、Bisexual、Transgender及び他のセクシュアリティを含む総称として、「LGBT等」という表現を使用しています。※2https://diversity.tsukuba.ac.jp/?page_id=9492性別の「違い」を「価値」に変える筑波大学では、性別に関わらず誰もが安心して過ごせる環境づくりを進めています。特に全国の大学に先駆けて、近年注目を集めている「LGBT」を含めた多様な性別の在り方を尊重した取り組みを進めています。DACセンターの役割DDiversity多様性を推進AAccessibility障害のある学生を支援CCareerキャリア形成を支援DACセンターでは、LGBT等に関する取り組みのほか、男女共同参画推進にも継続的に取り組んでいます。例えば、理系は女性の割合が少ないことが知られていますが、特に女子中高生を対象に、理系の面白さを体験してもらうための「リケジョサイエンス合宿」を毎年8月初旬に開催しています(2019年度も実施します)。このイベントは、研究者や大学生がスタッフとして、一丸となって実施するものです。その他、授業やイベントを通じて、大学生世代にも男女共同参画やLGBT等を含むダイバーシティ(多様性)の重要性について考えるきっかけを、積極的につくっています。センター長 五十嵐 浩也Center for Diversity, Accessibilityand Career DevelopmentUniversity of TsukubaLGBT+学生と作成した性の多様性を尊重するシンボルマーク

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