TSUKUCOMM-45
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 本学学生が中心となって企画し、毎年9月につくば市で開かれている祭り「盆LIVE」。芹川瑠美さんは実行委員会の代表として、約20人の学生チームを率いている。 伝統的な炭坑節や八木節から洋楽、J‐POPまで多様な音楽に合わせて市民が盆踊りを楽しむ。踊りの合間には、地元の演奏家のパフォーマンスや本学学生によるお笑いサークルなども登場し、場を盛り上げる。 「盆踊りは偉大です。誰でもすぐに振りを覚えることができるし、どんな音楽にも合わせられる」と芹川さんは笑顔で語る。 つくばには海外を含め県外からも多くの老若男女が集い、暮らしている。そうした人々が古里として楽しめる場を作りたい。学生たちのそんな思いがきっかけとなり、盆LIVEは2015年に始まった。 本学には、学生たちが企画し、仲間を集めて実施する活動を支援するT‐ACT制度がある。学生たちはこれを活用した。毎回1000人を超える規模の参加者が集まり、つくばの新たな風物詩となりつつある。 芹川さんは1年生の時にプロジェクトに加わった。メンバーたちは優しく頼りがいがあり、楽しむ術を知っていることに感激したという。盆ライブがこれからも継続できる基盤を作りたいと、代表就任に手を挙げた。 最初に手掛けたのが、盆LIVEの実行委を大学公認の学生団体とすることだった。協賛金の新たな提供先の開拓に取り組み、後輩への引継ぎ資料を整えた。地域の人々とのきずなを深めることにもつながっている。 幼いころから人としゃべって遊ぶことが好きだった。遊びに関係するものが創りたいと考え、本学の芸術専門学群デザイン専攻を志望した。デザインを学びつつ、学芸員資格も取得可能なことが魅力的だった。 当初は芸術的な作品作りも頭にあったが、盆LIVEを通じ、人との関わりがより大切だと思うようになった。今年に入り、人生ゲームのようなボードゲームやカードゲームの考案を始めた。将来は、自分がデザインしたゲームを世に出したいと願う。 その土台は、伸びやかな本学での生活で築かれつつあるようだ。幼いころから人としゃべりながら遊ぶことが好きだった。大学での専攻も生かしつつ、将来は、ボードゲームやカードゲームの制作やおもちゃのデザインなどを手掛ける仕事に就きたいと考えている。筑波大学は芸術や体育、医学など広範な分野をカバーする総合大学で、他学群の科目も履修できます。友人も先生もやりたいことを後押ししてくれます。個性を生かした学生生活を送ることができる環境を楽しんでください。後輩にひとこと盛り上がった今年の盆LIVE人とのきずな大切に大生大生芹川瑠美さん盆LIVE実行委員会芸術専門学群デザイン専攻3年(情報・プロダクトデザイン領域)

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