TSUKUCOMM-45
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筑波大学は、性別、国籍、文化の違い、年齢、障害の有無にかかわらず、人の可能性と多様性を尊重し、一人ひとりの個性とその能力が発揮できる共生キャンパスの実現を目指しています。可能性をひらく19 プロジェクト名「RADD」は、「発達障害への合理的配慮(Reasonable Accommodation for Developmental Disabilities)」の頭文字をとったものです。さまざまな特性(カラー)の学生が、共に豊かな学生生活を送ることができるよう、個に応じた支援を充実させたい、という思いがロゴマークに込められています。 「作業の優先順位をつけられない」「何度聞いても手順を覚えられない」「よく物をなくす」というような悩みを抱えている人はいませんか。解決するためにはどんな対策が必要か、役に立ちそうなツールがあるか、などについて考えることをサポートする「スタディスキル・コーチング」が、ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター(DACセンター)発達障害学生支援プロジェクト(RADD)の役割です。「理由はわからないけれど、うまくいかないことが多い」「怠けているわけではないのに…」という学生が、発達の凸凹を知るためのアセスメント(各種検査等)を受けることもできます。学生の修学をアシストする筑波大学では、障害のある人もない人も、公平に学べる環境づくりを進めています。身体の障害や、外見からはわかりにくい発達障害など、多様性のある学生がそれぞれ活躍できるよう取り組んでいます。DACセンターの役割DDiversity多様性を推進AAccessibility障害のある学生を支援CCareerキャリア形成を支援DACセンターには、視覚障害、聴覚障害、運動・内部障害、発達障害、それぞれに対応できるようスタッフが配置されています。社会から障壁をなくすために私たちにできることは何か、障害のある学生と日々対話しながら過ごしています。ピアチューター制度は、養成講座を受講した学生が、授業中の「聞く」「書く」などをサポートするシステムです。利用学生と同じ分野の学生にピアチューターを担ってもらうことができれば、支援の質を向上させることができます。今後、さまざまな分野の学生が養成講座を受講し、ピアチューターとして活躍してくれることを期待しています。センター長 五十嵐 浩也筑波大学DACセンター発達障害学生支援プロジェクトReasonable Accommodation for Developmental Disabilitiesパソコンによる要約筆記の様子

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