TSUKUCOMM-46
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から大きなマーケットになる可能性があります。ここでも、変化する環境の中で、自分の持ち味をどうやって生かすか、がポイント。その時になって急に考え始めるにしても、自分が歩んで来た道のりを振り返ることのできるポートフォリオを持っていれば、より豊かな選択肢を得ることができるでしょう。■成長のツールに自分の体験や考えたことを記録し残していくという作業は、その瞬間は面倒に思いますが、後になってみると、必ず役に立つものです。小学校からのキャリア教育には、この作業を習慣化できるようにするという側面もあります。筑波大学にはこのシステムが整っています。「CARIO(キャリオ)」と呼ばれるもので、入学時からの様々な体験をワークシートに記入します。利用は任意、誰かに見せるようなこともありませんが、これを4年間積み重ねていくと、専攻を決めたり、就職活動をする際の指針が自ずと得られます。自分の成長を実感し、次のステップへ進んでいくための強力なツールです。小学校から大学、大学院までの教育過程をひとつながりのものとして捉えたキャリア教育が実現すれば、誰もが成長の記録としてのポートフォリオを持てるようになります。思春期のほろ苦い経験も、担任の先生や両親のコメントも、すべて自分の一部。いつかそれを紐解いて、自分についてのメタ認知ができれば、大人になって壁にぶつかったときにも、それを乗り越えていく力になるはずです。日々の学びや経験を記録に残し、キャリアを考えるためのツールとして活用する、筑波大学のキャリア支援の一つ。それぞれの学生がポートフォリオとして記録を積み重ね、必要に応じて振り返ることで、目標の設定や再構築に役立てる。授業や読書、行事や課外活動、人との出会いなど、学生生活における様々な体験やその時に考えたことなどを、場面ごとに記録するワークシートが50種類ほど用意されており、各自で選び、使うことができる。URL https://syushoku.sec.tsukuba.ac.jp/career/?page_id=11470つくばキャリアポートフォリオ CARIO(キャリオ)

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