TSUKUCOMM-47
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教員が協働指導できるようになり、学生一人ひとりがより幅広い視野の下で学修・研究を進めることが可能になりました。(図1)改革のポイント●②修得すべき知識・能力の明確化各学位プログラムは、学位授与時に学生が備えているべき知識・能力(コンピテンス)を、汎用力(汎用コンピテンス)と専門力(専門コンピテンス)の双方の観点から一層明確化し、その修得に向けた体系的な教育課程を編成・実施します。汎用コンピテンスは、修士または博士の課程ごとに全学共通の内容を設定しています。専門コンピテンスは、学術院および研究群ごとに共通に定める内容を基礎として、各学位プログラムにおいてより具体的な内容を設定しています。学生がこれらのコンピテンスを修了までに修得できるよう、各学位プログラムが定める評価の方法に基づいて、定期的に学生の達成度を確認し、きめ細かな学修支援を行います。達成度評価に際しては、学会発表や論文作成、ティーチング・アシスタント経験やボランティア活動など、授業以外の活動も積極的に評価します。また、各学位プログラムが提供する授業科目のほか、大学院共通科目、学術院共通専門基盤科目及び研究群共通科目を開設し、汎用コンピテンスおよび専門コンピテンスの修得を支援します。改革のポイント●③人材養成目的に応じた学位系統と専門学位の設定本学独自の取り組みとして、研究学位、専門学位、専門職学位の三つの学位系統を設定し※2、それぞれに応じた人材養成目的の明確化と教育課程編成を行うことで、大学院教育に対する社会や企業の多様なニーズに応える人材育成を実現します。特に、「専門学位」の設定は、修士または博士にふさわしい研究能力に加えて、社会における現実の具体的課題に即した「現場力」の養成を重視する新しい試みです。これにより、社会の具体的課題の解決に貢献する人材育成を一層推進していきます。(図2)改革のポイント●④全学的な教学マネジメントの実施組織再編後の学位プログラムの教育の質を持続的に保証・向上させていくため、教学マネジメント室を設置し、全学的な教学マネジメントを実現します。教学マネジメント室では、学位プログラムのモニタリング(毎年の自己点検)とプログラムレビュー(機関別認証評価の7年サイクルに合わせて数年おきに実施する総合的な点検・評価)の取り組みを中核としつつ、学位プログラムの新設または改組等に伴う質保証の審査、体系的なファカルティ・ディベロップメントの推進および高等教育に関する調査研究などを行い、内部質保証の確立と高度化を図ります。(図3)図3※1 専門職学位課程の専攻、他大学との共同教育課程を編成する専攻、外国の大学との国際連携教育課程を編成する専攻は、法令の規定により、引き続き専攻として学術院の下に設置しています。※2 学位系統は、法令上の「修士」「博士」「専門職学位」の枠組みの中で本学が独自に設けるものであり、通常の修士、博士、専門職学位と法令上の効力に違いはありません。■関連ウェブサイト(筑波大学公式サイト)http://www.tsukuba.ac.jp/education/degree-program.html図215

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