TSUKUCOMM-48
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各学校の特色を生かした新しい附属小学校2月28日から5月末日まで臨時休校を続けてきましたが、東京都の緊急事態宣言の解除に伴い、6月1日から「1日1学年の登校」に絞っての分散登校をスタートさせました。登校に当たっては、児童の密集・密接を避けるべく登下校時の動線を明確に分離するとともに、大教室を授業会場としました。また、入構時の検温や健康観察、職員から児童への感染防止のためにフェイスシールドも使用しています。実際の授業においては、子ども同士の距離をとること、全員同じ方向を向くこと、話し合い活動を避ける、物品の貸し借りはしない等、様々な制約を受けてはいますが、教職員の工夫により、楽しい授業が展開され、子どもたちも久し振りの授業に喜んでいます。附属中学校休校中は、学校全体が連携し、オンライン等を活用した双方向の教科指導、HR(ホームルーム)活動、健康指導等を実施する体制を構築して教育活動に取り組みました。教科指導及びHRについては、3週間を見通した指導・評価計画を1週間単位で作成し、生徒が時間割を自由に決めて、計画的に学習に取り組む方式としました。生徒は、苦手な教科をじっくり学習することもできれば、毎日動画を見ながら体を動かしたりすることもできます。「質問カード」をいつでも提出できるので、先生が個別に回答をしたり、全体で共有したりすることもできます。個別のサポートと全体へのフィードバックを行うことができる、双方向の学習支援となっています。また、Zoomを活用した学級会や質問タイムも実施し、集団づくり、居場所づくりを行うほか、保護者会も開催しました。附属高等学校4月11日よりオンライン授業を開始しました。その後、生徒へのアンケートの結果、生活習慣の乱れが心配されたことから、4月22日より保健体育科による「朝体操」の配信を開始しました。さらに、5月7日からはオンライン時間割を組んで、それに沿ってZoomによるライ附属学校めぐり入構時の検温の様子(附属小学校)聴覚活用および口形を併せて情報を得る学生に配慮した机の配置とフェイスシールドを着用しての授業風景(附属視覚特別支援学校)特 別 編新型コロナウイルス感染症の流行拡大に伴い、全国レベルで最初に取られた具体的な措置が、2月末からの「小中学校、高校、特別支援学校の休校」でした。新学期に入って、大学ではオンライン授業が続く一方で、小中学校、高校、特別支援学校は徐々に再開されましたが、かつてと同じように学校生活を送ることが難しい状況が続いています。そのような中で、これまで以上に児童・生徒の学習や生活を支えていくべく、各附属学校では、それぞれの特色を生かした新しい教育スタイルを模索しています。10

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