TSUKUCOMM-49
12/20

12■プログラム実施スケジュール新型コロナウイルス緊急対策のための大学「知」活用プログラム2020年4月。例年であれば新入生がキャンパスを賑わす頃、新型コロナウイルス感染症拡大により、大学システムは急ピッチでの変革が進んでいました。この危機的状況下で、社会に寄与しつつ大学研究も活性化すること、そして、「研究で社会の役に立ちたい」という研究者の気持ちを後押しすることを目指し、学長のリーダーシップのもと「新型コロナウイルス緊急対策のための大学『知』活用プログラム」はスタートしました。このプログラムでは、研究期間を10月末で区切り、研究費の他に広報費を支援する「短期集中型」と、研究期間を年度末までとする「中期型」の2種目を設定しました。本学の多様な研究のうち、成果を短期間に出せる研究分野には、いち早く社会に発信し活用される機会を増やす「短期集中型」が適しており、ライフサイエンスなど申請や実験に時間を要する分野には「中期型」が適しています。ゴールデンウィークを含む約2週間の短い公募期間に69件もの応募が寄せられ、選抜された生命科学、心理学、計算機科学、教育、ヘルスケア、芸術など幅広い分野のプロジェクト27件が研究を開始しました。このような取り組みは、国内の大学で最初の全研究分野を対象とした新型コロナウイルス感染症に関する研究支援事業であることから、研究機関や府省・自治体など様々な方面から関心を集めています。本プログラムの目的の一つは、研究成果をいち早く社会に還元することです。多くの研究助成は、審査の後に研究費を配分し、研究期間終了後に報告書の提出をもって終了となります。しかし本プログラムでは、研究成果がコロナ禍からの社会の健全化に最速・最大限寄与できるよう、ウェブサイトを開設し、プロジェクトの成果をスピーディに発信することに努めています。危機的状況だからこそ、市民に「社会における大学研究の役割」を理解されるチャンスでもあると期待しています。研究費B. 中期型研究費広報費A. 短期集中型採否発表2020年5月25日プロジェクト終了2020年10月30日プロジェクト終了2021年3月31日広報費の支援は2月末まで大型研究プロジェクトへステップアップ短期集中型は論文掲載、ウェブ上でのアウトリーチ活動等の成果広報にかかる費用を研究費と別に支援広報予算活用期限2021年2月26日また、新型コロナウイルス感染症に対抗する共通の目的で集まった研究者たちは、連携し、新しい研究プロジェクトへ発展できる可能性があります。この機会を活用し、研究分野の違う研究者同士のコミュニケーション活性化と円滑化の推進にも取り組んでいきます。筑波大学「知」活用プログラム:https://www.osi.tsukuba.ac.jp/ght_covid19/

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る