TSUKUCOMM-49
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筑波大への進学はどのようにして決めましたか卒業後、アメリカに行くか日本に残るかの選択で、高校3年の冬に進学を決めました。人生、バスケだけで生きていけるわけではありませんから、教員免許を取りたいと思って。体育の教員としては、筑波大出身だとステータスが高いと聞いていたので、それで筑波大を選びました。富山からつくばに来て、もちろん一人暮らしも初めてで、親のありがたさを感じました。でも、つくばは自然も多いし、全てが新しくて楽しかったです。みんなで筑波山に登ったり、土浦の温泉に行ったり、近所の定食屋を食べ歩いたり、ほとんどの時間を友人と過ごしました。部活動でも、もっと厳しい上下関係があると思っていたのですが、先輩は皆、兄貴のような存在で、自分のやりやすい環境を作ってくれて、居心地が良かったですね。中学・高校と比べると、コーチの指導も組織化されていて、心身ともに鍛えられました。自分がチームに入って日本一を目指す、と思っていたので、それが達成できて、覚悟と責任が生まれました。馬場雄大という選手像を確立できたのも、この経験があったからだと思います。バスケットボール選手としての目標を聞かせてくださいNBAでオールスター戦に出場することです。すでに活躍している八村塁、渡邊雄太両選手とともに、3人でオールスターの舞台でプレーすることが夢です。NBAに入ることだけを目指していては、そこで成長が止まってしまうと思うんです。常に大きな目標を持ち、限界を決めずに進んでいきたいですね。自分たちの世代が日本のバスケを大きく変える役割を担っていると思います。とにかく自分の目標に向かってやっているだけで、先駆者という意識はあまりないのですが、大学からBリーグを経て海外で活躍する、というような道筋を示すことで、次世代の選手にとっても、NBAがより現実的なものになると思います。この1~2年以内のNBA入りを目指します。メルボルンとの契約は、現状では最善の選択だと考えていますが、今の自分にとって、その時々の一番良い選択をしていくと、チームを転々とするのは仕方がないと思います。オーストラリアはバスケの世界ランキングでは、アメリカ、スペインに次いで第3位なんです。NBA選手もたくさん輩出していますから、そこで活躍することはNBAへの道でもあります。渡航制限やオリンピックの延期など、想定外のことが続いていますが、自分自身の夢はブレていないので、そのことで動揺するということはありません。やるべきことは変わらないですからね。後輩たちへのメッセージをお願いします世界中が困難な状況にありますが、学生時代は、1日1日、その瞬間しかありません。だから、全力で100%楽しんでください。友達と遊びまくるのも、夢に向かってがむしゃらに進むのも、とにかく楽しんで。後悔のないように、満足する生き方をすることがなによりです。(取材日:2020年8月7日)PROFILEばばゆうだい1995年  富山県生まれ2018年  筑波大学体育専門学群卒業•2017-18, 2018-19シーズン アルバルク東京(Bリーグ)•2019-20シーズン テキサス・レジェンズ(NBAデベロップメント・リーグ)/ ダラス・マーベリックス(NBA)•2020-21シーズン メルボルン・ユナイテッド(NBL)

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