TSUKUCOMM-50
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キャンパスを日常的に国際化する目的で設置されたスチューデント・コモンズは、留学生と日本人学生を結びつけるために多くの国際交流イベントを開催してきましたが、2020年12月現在、9ヵ月以上も閉鎖されたまま、かつての賑わいを取り戻せずにいます。しかし、そのような中でも、海外への留学を目指す学生を応援する機会を設けています。海外留学を目指す学生への支援留学生の多くは、日本に在留するための在留資格「留学」を保持する必要があります。例年3月~5月は、在留期間更新などの手続きが集中する時期です。本学では、留学生が学内へ入構せずに在留期間更新手続きを行うことができるよう、これまでのフローを見直し、オンライン化を図りました。また、入国管理局による特別措置に関する情報提供を行うとともに、入学予定者・在学生からの様々な問い合わせや不安の声には、丁寧な対応を心掛けています。在留手続き学生の安全を確保するため、本学では、外務省の発出する危険情報レベルが1「十分注意してください」以外の地域への海外渡航を取りやめるよう要請する指針を定めています。よって、全世界の危険情報レベルが2もしくは3に引き上げられた2020年3月以降、留学を目的に海外へ渡航した学生はいません。そんな中、留学を志す学生に対して、現状を認識し、留学準備を適切に進めてもらうため、10月中旬から下旬にかけて、オンラインによる留学フェアを開催しました。オンデマンド配信の視聴を含め、延べ980名の参加があり、留学に対する関心の高さがうかがえました。本学では、例年2,000名を超える学生が海外留学を経験してきました。これからを生きる若者にとって、国際感覚は必要不可欠であるという意識が根付いています。●留学フェアの開催留学は、事前の準備がとても大切で、多くの煩雑な手続きを、自らマネジメントしていくことも、自信と成長につながります。また、語学の上達も欠かせません。スチューデント・コモンズでは、それまで対面で実施していた学生スタッフによる留学相談をオンラインで受け付けています。また、語学上達のための英語オンラインチャットイベントも実施しています。「Tsuku-Chat」と題したイベント(週1回、6回開催済)では、本学の海外協定校の学生も多数参加し、毎回100名近い学生が英語での会話と国際交流を楽しんでいます。さらに、言語交換のためのパートナー紹介事業「GOTCHAT」では、英語以外の言語についても、学び合える機会を提供しています。●留学準備支援昨年の留学フェア閉鎖以前のスチューデント・コモンズでのイベント国内での感染拡大に伴い、学内入構が制限され、2020年春学期の授業はオンラインのみとなりました。そのため孤立したり、生活面の不安や母国の家族の状況を心配し、精神的に不安を覚える学生もいます。留学生相談室では、カウンセラーによる日本語・英語・中国語でのオンライン相談を開始しました。また、学内入構解禁以降、7月1日からは、希望者には対面カウンセリングにも対応しています。学生相談15

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