TSUKUCOMM-52
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16 附属中学校の自治活動の一つである運動会は、生徒の心と身体が成長する大切な機会です。運動会準備小委員会の生徒が、企画から用具準備、当日の運営までの全てを担うという伝統があります。しかし2020年の学校再開は6月。その上、夏休み前までは分散登校となり、委員会メンバー全員が揃うこともできませんでした。そんな中、「感染拡大防止」という新基準にかなう競技内容やルールについて考え、準備を進め、練習にも汗を流しました。 生徒たちは知恵を絞り、対面にならないように横に並んで競技を行ったり、「学年縦割りパフォーマンス(ダンス)」では、時間短縮や隊形移動の回数を減らすなどの工夫を考え出しました。1ヶ月遅れでの実施を予定していましたが、台風の影響でさらに日程が延期され、10月19日と23日に分けての開催となりました。 「例年通り」が通用しないからこその挑戦が、生徒たちを一段と輝かせる運動会となりました。 昨年度は学校活動にもさまざまな制限がありましたが、附属久里浜特別支援学校では、2020年12月に小学6年生が1泊2日の修学旅行を行いました。目的地は箱根です。初日は、大涌谷や箱根ロープウェイなどを巡り、芦ノ湖では海賊船(遊覧船)にも乗り、また、寄せ木細工体験にもチャレンジしました。2日目は、かまぼこ・ちくわ作りを体験し、バイキングレストランで昼食の後、帰路につきました。 初めての場所や新しい経験を苦手とする子ども達にとっては、事前学習も大切です。しおり作りから始まり、校外学習での乗船体験、粘土を使ったかまぼこ・ちくわ作りや、寄せ木細工作りの練習、仮想バイキングレストランでの食事の練習まで、入念に準備を重ねました。 そうして迎えた修学旅行は、非常に有意義なものとなりました。また、各施設に入る前の消毒やマスクの着用といった約束事もきちんと守ることができ、その点でも、確実な成長が感じられた2日間でした。附属学校だより附属中学校附属久里浜特別支援学校準備万端!箱根の旅は新しい体験が満載「例年通り」を超えてさまざまなアイデアが光る運動会筑波大学には11の附属学校があり、それぞれの分野でわが国の教育をリードしています。各学校のユニークな授業や行事、活動などを紹介します。

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