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12全国高校「探究」キャンプ in TSUKUBA 2021を開催 8月1日〜20日にわたって、「全国高校『探究』キャンプ in TSUKUBA 2021」(本学人文社会系社会連携推進室主催)が開催されました。本学の人文社会学の専門知を高校生に体験してもらうとともに、同じ分野に関心を持つ日本中の高校生が交流するための、ゼミ形式でのイベントで、今年で3回目になりますが、昨年からはオンライン形式で実施しています。今回は、源氏物語から民主主義まで、本学ならではの幅広いテーマについて21のゼミが企画され、延べ202人の高校生が参加しました。各ゼミでは、先生も生徒も学年も地域も関係なく互いに「呼び名」で呼び合い、オンラインならではのフラットな対話が盛り上がりました。 いわゆる大学体験ゼミとは異なり、自分が関心のあるゼミに参加してディスカッションもできることから、高校生にとっては、自分と同じ関心をもつ仲間との出会いや、大学での学びへの期待を高める機会となりました。また、ゼミを主催した教員も、それぞれの専門分野について、若い世代に対してどのように伝えていくべきかを考えるきっかけが得られ、双方に有意義な時間を過ごしました。CAMPUS & COMMUNITIESTOPICSTOPICS漢文徹底!読解 読めれば分かること (谷口 孝介 教授)水戸光圀の自伝「梅里先生碑文」の石碑に刻まれた拓本を教材に、教科書で見るようなきれいに整序された漢文ではなく、句読点のない白文の読み解きにチャレンジしました。キーワードとなる助字を手がかりに、それらの対応関係を見つけていくと、長文の漢文でも比較的容易に読むことができます。じっくりと時間をかけ、みんなで試行錯誤をしながら漢文を読解するという、ぜいたくな学びの時間となりました。文学〔・映画〕とともに探る「共生」の可能性 (青柳 悦子 教授)海外の文学や映画を通じて、世界のさまざまな地域への関心を広げ、多様性や共生について考えることを目指しました。ナイジェリア出身の女性作家アディーチェのスピーチを視聴し、北アフリカの文学や地域の特徴を学ぶとともに、さまざまな越境文学作品や海外アニメ映画などを紹介しながら、ディスカッションを行いました。大学院生がファシリテーターとなったことで、温かい雰囲気でゼミは進みました。哲学を遊ぼう! ~みんなで話す+みんなで考える=哲学カフェ (五十嵐 沙千子 教授)参加者からテーマを募り、「勉強」と「校則」について語り合いました。学校での義務、先生や親との関係などにまつわるモヤモヤを率直に話し、どうやったらそれが解消されるかを考えました。最初はうつむき加減だった参加者たちも、自分だけの狭い世界から解放されていくにつれて、共感や気付きが生まれ、前向きな気持ちや仲間意識を得ることができました。最後はみんな笑顔で、新学期が楽しみになりました。全国高校「探究」キャンプ大学教員が皆さんの「探究」活動を応援します。ことば、貧困、紛争・・・世界と人間の課題を、他校生徒と共に考えよう!*筑波大学人文社会系では、大学の専門知を高校生に体験してもらうとともに、普段はなかなか会えない日本中の生徒たちと交流をすることで各自の「探究」テーマを深めてもらうために、少人数形式の「ゼミ体験」イベントをオンラインで実施します。専門家と、身近に親しくおしゃべりしよう!他校生徒と、知の世界で議論しよう!*!!全国の高校生+高校の先生たち参加募集中!!イイベベンントト期期間間::月月日日日日~~月月日日((金金))(参加するゼミによって日程が異なります)ププロロググララムム~*少人数のグループで講義を聴いてみよう~*講義の内容に基づいて対話をしてみよう~*みんなと対話して「探究」テーマを深めよう(あくまで目安です。参加するゼミによって運営方法や時間に多少の違いがあります。)●ゼミ詳細は別項をご覧ください。参加申し込みはコードから→→もしくは「「探究」キャンプ」と検索この事業は、筑波大学人文社会系社会連携推進室が社会貢献活動の一環として企画・実施しています。協力:高校生向け「本と学問」情報サイトみらいぶっく・みらいぶプラス・こんな研究をして世界を変えよう【ゼミの例】

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