TSUKUCOMM-57
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筑波大学には11の附属学校があり、それぞれの分野でわが国の教育をリードしています。各学校のユニークな授業や行事、活動などを紹介します。キャンドルファイヤー▲ 遠隔地の講師に質問を寄せる俳句のコメント発表▲16 2020年5月の一斉休校をきっかけに、1人1台端末配布と、各教室のプロジェクターやWiFi整備が進み、授業が劇的に変化しました。ロイロノートという学習支援アプリを使い、文章・画像・音声等の教材をオンデマンドで配信したり、作品提出や共有ができるようになったことが、最大のポイントです。 小学部5年生6人が、6月30日から一泊二日で三浦YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジへの宿泊学習を行いました。これまで、校内での宿泊学習は行ってきていますが、校外では初めての体験です。初めての場所や新しい体験が苦手という特性を持った子どもたちが、安心し、期待感を持って当日が迎えられるよう、さまざまな事前学習にも取り組みました。中でも、シーカヤックの事前学習では、①約束の確認、②ライフジャみんなの意見が可視化されて議論が活発になったり、インターネットを使った調べ学習やレポート作成も容易になるなど、授業でも家庭でも、学習活動の幅が広がりました。 こういったツールは、授業だけでなく、クラス内でのアイデア出しやメッセージ送信、委員会活動での意見収集や全校に向けたPR新聞の配信、オンライン講演での生徒200人分の質問一覧集約などにも活用されています。 新しいシステムの導入によって、先生にも生徒にもさまざまな工夫が生まれ、先進的で楽しい、そして以前にも増して中身の濃い学校生活が実現しています。ケットを着る、③教室でシーカヤックに乗る、④プールでシーカヤックに乗る、といったように段階的に学習を進めていきました。 当日は天気も味方につけ、充実した時間を過ごすことができました。初めはみんな、波で揺れるシーカヤックに緊張した様子でしたが、すぐに慣れて、水を掛け合ったり、海面を覗き込んでみたりと、たくさんの笑顔が見られた二日間でした。親元を離れて先生や友達と過ごした時間は、子どもたちの自信につながったようです。附属久里浜特別支援学校自信をつけた初めての宿泊学習新しいツールで学校生活に変化附属中学校附属学校だより

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