TSUKUCOMM-57
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開発研究センターは、外部資金を事業運営費として、社会的要請の高い学問分野での共同研究開発を積極的に推進し、産学官の共同研究体制を構築するため、国際産学連携本部のもとに順次創設されています。発足順に、各センターの活動を紹介します。 食・運動・睡眠を対象とした研究成果を用いて、個人のQOL(Quality of Life、生活の質)を向上させるテーラーメイドプログラムの開発を目指しています。基礎研究からヒト介入試験までを網羅できる研究体制があり、産学連携による効率的かつ効果的な食薬品開発を推進します。 これまでに、サプリメント摂取や運動実践が体力とQOLの改善、生活習慣病の予防・改善に与える効果を検証するとともに、抗炎症作用や筋細胞活性化作用を有するサプリメントを開発した他、健康情報の大規模データベースを構築・解析し、中高齢者の健やかで幸せな生活維持に向けた、運動機能や認知機能の分析装置などの製品化も行なっています。 今後、つくば市民1万人を対象とする長期縦断疫学調査研究「つくばハピネスライフ研究」により、つくば市のウェルビーイング(肉体的・精神的・社会的に満たされた状態)を支える研究開発を推進する予定です。 過去30年以上にわたる本学のカウンセリングや心理学領域の知見と社会人研究者の育成実績に基づき、働く人への支援を社会に提供するための産学官連携の研究拠点として設立されました。働く人やその人たちを支える家族や組織、さらに働くことに関し、「人は、生涯、発達する(Pursuit lifelong development with us)」という理念のもと、活動を推進しています。 センターの愛称は「T-Oneラボ」。筑波(Tsukuba)大学の知恵を結集し、ワン(One)チームとなって、ワン(One)ストップのサービスを提供するという思いを込めています。 働きがいやストレス、社会的孤独、組織活性、専門職者教育やスーパービジョン、リカレント教育、相談室運営等、働く人に関連する幅広いテーマを扱っています。企業との共同研究契約や学術指導契約、公開講座の実施、公的機関からの受託研究や受託事業など、多様なプロジェクトが推進されており、今後、これらの成果を発信していく予定です。センター長 礒田 博子 教授センター長 岡田 昌毅 教授https://www.human.tsukuba.ac.jp/counseling/t-one-lab/2019年2月1日発足2019年4月1日発足運動機能分析装置(写真:株式会社タニタ提供)認知機能測定&訓練機器(写真:株式会社ニューコム提供)17開発研究センター紹介テーラーメイドQOLプログラム開発研究センター働く人への心理支援開発研究センター

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