TSUKUCOMM-58
16/20

筑波大学には11の附属学校があり、それぞれの分野でわが国の教育をリードしています。各学校のユニークな授業や行事、活動などを紹介します。16 9月15日、現役ゴールボール選手の卒業生3名を招き、パラリンピック教育を実施しました。この3名は、パラリンピックでの代表キャプテンや国際大会で活躍しているパラアスリートで、高等部2年を対象とした体育の特別授業において、実技指導を担当してもらいました。 10月15日と17日の2日間に渡って、スポーツ大会が開催されました。過去2回は、規模を縮小し、学年別開催という形にならざるを得ませんでしたが、今回は「三学年合同での開催」「イベント企画の復活」という従来通りの内容に加え、「新・部活動対抗リレーの実施」という新たな取り組みにも挑戦しました。 ゴールボールは、1チーム3名の選手が目隠しをした状態で、鈴の入ったバスケットボール大のボールを、音を頼りに互いに投げ合い、相手のゴールにボールを入れることで得点を競うチームスポーツです。当初は少し緊張気味だった生徒たちも、具体的な動作獲得のための助言を受け、それを試合形式で実践していくうちに、技術が向上していく様子が見られました。 昨年度のパラリンピック教育は講話形式のみにとどまりましたが、今年度は、卒業生のパラアスリートが実際の競技を通じて生徒たちと直接触れ合うことで、感動と競技への意欲をより高める機会となりました。 悪天候で日程が延期となり、一時は中止が懸念される状況に追い込まれたものの、実行委員三役を中心にギリギリまで協議を重ね、なんとか開催にこぎつけました。当日も、雨が降る場面はありましたが、球技もイベントも白熱し、無事に全予定をやり遂げることができました。 3年ぶりの全校開催は、生徒たちにとっては初めてのことであり、手探りで準備を進めた部分も多く、実行委員会では激しい議論になることもありました。しかし、生徒たち自身が考えた今年だけのオリジナルのスポーツ大会をみんなの力で成功させ、とても達成感のある2日間となりました。附属高等学校みんなで作ったオリジナルのスポーツ大会卒業生の現役選手とゴールボール体験附属視覚特別支援学校附属学校だより

元のページ  ../index.html#16

このブックを見る